FONFON

Pig-Cow20072007-10-30


     「旨いブイヤベースをごちそうするから」


という誘いにのって 東京から遠路はるばる友人が遊びに来てくれた。


運悪くAF(エアーフランス)のストにぶつかってしまいパリで足止め、4時間遅延してマルセイユ空港に到着。久しぶりに女二人で延々とおしゃべりしながらショッピングをする。

待ってたんだぁ!  奴豚と買い物に行っても目的の物買ったら回れ右で速攻帰るし、ウィンドーショッピングすらしてなかったんだもの。バックに入らないので買うつもりはないが女同士の散策は楽しいのである。



翌日は旅の目的であるブイヤベースを食べにFONFONへ。ここはマルセイユでも一、二、を争う老舗の有名店。味もサービスも抜群、もちろんお値段も。こんな機会でもない限りそうそう訪れる場所ではないのね。。。我々としては。
彼女は以前もこの店のブイヤベースを食べる為に、三泊四日で東京から来た日本人として、こちらの知り合い内では噂の人物。今回で三回目の来店だが、FONFONは期待を裏切らない。流石に美味しかった。

この食事の為に昨日からお腹の調整をして朝ご飯も抜いてきた甲斐があったというものである。ブイヤベースとは魚のスープではない。ブイヨンである!と奴豚は力説する。5〜6種類の地中海で採れた魚を使って作ったもの以外はブイヤベースとは呼べない。(仏人のうんちくね)



クルトンにアイヨリを付けたものをブイヨンスープに浮かせて食べ続ける。今回は白身魚で作った白いブイヤベースも試してみた。


いずれもおかわり自由。その後に魚がどかんとやってくる。

もうこの頃は半ば使命のように食べ進む。お腹は破裂寸前。。。でも時間かけてゆっくり食べる。平日の昼だと言うのに、店内は高級ブランドを身につけた紳士淑女とネクタイきりりのビジネスマン等で満席である。皆さんもゆったり時間をかけて優雅に食べている。ロゼワインのボトルを二本あっという間に空にして、「もう充分」というところで魚とはお別れ。お次は別腹のデザート。軽めにシャーベットにして、もうこれにて、と思ったらサービスの甘いデザートまで出てきて やめればいいのに完食!! いや〜、堪能堪能。 3時間かけたランチであった。

マネージャー氏、ウェイターの皆さんの職人気質とプロフェッショナリズムにサービスを受ける側も気持良く、味だけではない老舗のこだわりとプライドを感じるいい店である。