二十数年前、留学先のカリフォルニアから日本へ電話する際は、オペレーターを介したコレクトコールか、25セントコインを袋一杯に公衆電話に持参したものだった。ガチャリガチャリと落ちて行くコインの重たい音が余りに早くて焦ったものだった。

今はいい時代になった。インターネットの御陰でメールもスカイプも“今”繋がる。どこにいても 誰とでも繋がっていられる。ありがたいことだ。

出発前に実家の父にスカイプの使用方法を説明してきた。マニュアル作成して何度も練習して。。。 (マニュアル作りは得意である)
携帯電話のメールも受信して読めるようになってくれた。ただ、送るとなると話は別である。初心者には携帯メールはなかなか難しい。それも80歳を迎える父には 80の手習いには複雑過ぎるだろう。。。 と思って実は期待してはいなかった。私からのメールが読めればそれでいい、その程度で。


何度か旅先からメールを送ったが 着信した事すら気づいていないようだと思っていたら 実は携帯電話のFOMAカードの故障であることが解った。
ドコモショップに持参して直してもらうよう手紙に要点を書いて送った。スカイプも24時間繋ぎっぱなしという環境にはいないので時差のせいでいつ繋がるか、なかなかタイミングが合わなかったりする。
そうこうするうち 昨日、出先で立ち寄ったネットカフェで父からのメールを見つけた。


きようけいたいなおる゛こんどおくれます゜てつろう


嬉しくて ニカニカしてしまったじゃないか。
79歳にして初めて持った携帯電話。初めて触ったパソコン。完璧じゃないかお父さん。
ちょっと自慢の父である。 えへん!