ドレイクリハビリ

陸地に足をつけ のんびりしたリハビリを丸3日、ぐるぐるが止まって やっと眠れるようになった。やれやれ。。。
奴はウシュアイアに戻ってその日からマラソンのトレーニングを再開。と言っても船内でもトレーニングはしていた。

Fittnes Centerとは名前負け感のある設備ではあったが 揺れる船上では充分であった。
ウシュアイアマラソン正式名は Fin del mundo marathon3月16日まであまり準備期間はないが、それでも頑張る奴豚である。



南極クルーズから戻った感想をば。。。


4000ドルは価値があったか? 「充分あったと思う」

もちろんもっと安く行けるにこしたことはないが、払わねば行けないのだから仕方ない。
ドレイク海峡は確かに辛かった。船酔いしない人にはへっちゃらだったろう、が、酔っちゃったんだから仕方ない。思えば小学校の頃、バスの遠足でさえ車酔いしていたんだから。

スタッフの皆さんへの感謝の気持ちと環境への配慮を再確認した。




             地球は美しい




スタッフチームリーダーのティーブン:ツアーメンバーを最優先で考え、寝る間も惜しんでツアーを盛り上げてくれた、その率先力と行動力に感謝!
その妻で鳥類学者のハイディ アデリーペンギンを語る表情は愛に溢れ、その顔を見るだけで身も心もホンワカ。「どんな場所をドライブするより、南極でゾーディアックを操船する方が好き」と言っていた。
サブリーダーのクリス ハンサムな英国紳士でユーモアたっぷり。BBC放送であのPlanet Earth」の制作にたずさわる心やさしい長身の彼。
その良きパートナーのシャノン 小柄な体格からは想像不可能なエネルギーを発散させ、精力的。足を大地に開いて立ち、自信に溢れ立板に水の如き海洋動物の説明には感心。
南極の歴史学者ギルバート 父親から受け継ぎ 二世代に渡り南極の歴史を研究する。サバイバル精神旺盛。
氷質学者のバーバラ Ice is Nice が口癖。ゾーディアック操船の専門家。氷点下のダイビング専門でもあり、おっとりが特徴。氷がいかに美しいかを熱く語る。
ツアー客の面倒を見るリチャード カナダ出身 ぶっきらぼうのようで実は心優しき男。

南極クルーズツアーは ひとシーズン中(約5ヶ月)の半分を連続して乗務するそうだ。一日も休みなく2ヶ月半の間に南極を5〜6往復する。
早朝に戻ったと思ったら同夕方、次のツアーで南極へUターン。大した体力だ。よっぽど好きでないと勤まらん仕事だなぁ。。本人達も言っていた「南極は癖になる」 と。本当に好きでたまらんのだそうだ。


今回のクルーズツアーで気がついた点がある
参加者65名のほとんどが世界を渡り歩く旅人であった。東京に居た時は世界一周なんてそんな途方もない夢みたいなこと、、と言う周囲も多かったが、実際に旅に出て会う人達と自分達を比べると我々はまったくの駆け出しのヒヨッコなのである。今まで何処を旅して来たかという話をする度に いかに皆さんがあちこちすごい場所をさらりと旅していることかと愕然とする。秘境なんて、あったり前田のクラッカー(古い?)なんだもの。
世界を放浪する、でイメージするのは 清貧の切りつめバックパッカー旅 と思うのはまったくの過去のイメージである。今時の旅人は機能的な軽量バックに最新のハイテクメカを所持し、清潔でさりげなくお洒落でいいところの嬢ちゃん坊ちゃん風で、小綺麗な宿に泊まり飲食も優雅でケチらない。どこにそんな金があるんだ? それでいて世界最高峰の山や氷山にいとも簡単に登り 深海に潜り 自慢するでもなく 爽やかに旅を続けている。大したもんだよ イマドキの世界旅行者達。